はじめまして。

経営コンサルタントコラム

2013年11月9日号

 

はじめまして。

 

経営コンサルタントをしております、池田と申します。

「会社のたたみ方」プロジェクトを発起した(仕掛た?)張本人です。

 

本コラムの第1回は、なぜこのようなプロジェクトを始めたのか、についてお話したいと思います。

 

実をいいますと、今回のプロジェクトは身の回りに起こっている実体験から必要性を感じて作り上げたものです。

 

友人のお父様が小さな町工場を営んでいました。

年齢も70歳を超え、そろそろ引退したいと思っていても後継者もいません(息子は全く別の業界で継ぐ気なし)。

また、銀行からの借入金があり、これが廃業しようにも簡単に返済できるような額でないため、やめるにやめられない、という状況。

しかも、借入は返済猶予状態(リスケジュールですね)で、金利しか返せないような状態。

とてもスパっと廃業などということはできず、しかたなしに身体に鞭打ち会社を継続していらっしゃいました。

 

これはちょっとどうにかならない?ということで相談を受けました。

 

「完済できないなら法的に整理すれば?」という意見もあるでしょうが、お父様は会社の借入金の連帯保証人になっているので、法的にきれいにしちゃうと自宅、住む家まで失ってしまうのですね。70を超えた人にとってはつらい話です。年齢を重ねると変化、特に住居が変わるというのは相当な精神的負担となるようですし、また、子供や、孫の故郷、実家でもあるわけです。となると、いくら身体がきつくとも、会社をたたみ、精神的な拠り所、家族の拠り所でもある自宅を手離すという判断はできませんね。

 

結局、引退できない最大の要因が自宅の担保なわけです。

 

それさえなんとか解決すれば、引退しても自宅が取られないようにすれば、引退するという決断をし易い状況になります。

あとはいつやめるか自分で決めれば良いだけです。

 

自宅を保全できれば、「やめたいけど、やめられない」という負の循環から解放されます。

で、友人のお父様のお手伝いをし、問題は解決。あとはいつやめるか体力と相談しながらお決めになるつもりのようです。

 

長らく企業再生の現場に触ってきた経験・ノウハウが、違うかたちで役に立ったわけです。

 

しかし、お父様は氷山の一角。おそらく同様の問題に陥っている社長さん方が多いであろうことは明白です。であれば、その方たちにこのノウハウを提供しないのはいかがなものか、ということで立ち上げたのが今回の借金のある会社の幸せなたたみ方支援プロジェクトです。もしこの友人のお父様と同じようなお悩みを抱えていらしたら、ぜひ一度ご相談ください。きっとお役に立てると思います。

 

どうぞお気軽にお問合せください。

 

池田